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天野エンザイムの酵素剤を審査 17日、食品安全委員会専門調査会で

 食品安全委員会(山本茂貴委員長)は明日17日午後、第233回「遺伝子組換え食品等専門調査会」で、遺伝子組換え食品等に係る食品健康影響評価に関する会合を非公式で開催すると発表した。
 議題は「Geobacillus stearothermophilus TP7株を利用して生産されたプロテアーゼ」としている。

 これは昨年、天野エンザイム㈱(愛知県名古屋市、天野源之社長)が安全性審査について公的審査の手続きを経ていない遺伝子組換え菌として22年10月14日に出荷を停止し、自主回収を行った酵素剤『サモアーゼ』のこと。1月10日、厚生労働省が食安委に諮問している。

 同社は対象商品の全てをすでに回収済みで、その後、顧客に対しては非遺伝子組換え菌を使用して生産した代替品を提供しており、顧客が加工する二次製品に欠品が生じないように対策を講じている。

 今後、食品安全委員会の健康影響評価を経て、安全性が確認されたとなれば評価通知が厚労省に伝えられ、その結果が官報に掲載される流れとなる。
 事業者の申請を受けて食安委に諮問した厚生労働省は、「安全性が確認されれば、食品衛生法13条1項に基づく告示を満たしたことになる」と話している。

 天野エンザイムの担当者は取材に対し、「現在、再発防止策を含めたさまざまな指導を当局から受けており、指導を受けながら他社から菌株を受け入れる際に、確実に遺伝子組換え菌ではないという確認をゲノム解析などで確認するための手続きなどについて対策を行っている」とした上で、「仮に食安委で安全性が確認された場合、所管省庁でのしかるべき手続きを経てから生産販売を行う」と語っている。その際、代替品として提供している非遺伝子組換え菌にするか、遺伝子組換え菌かについては、顧客に選択してもらうという。

【田代 宏】

「安全性審査の流れ」厚労省ホームページより転載

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