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天野エンザイムが酵素剤を自主回収 無審査の遺伝子組み換え菌を使用、厚労省が製造・販売中止を指示

 天野エンザイム㈱(愛知県名古屋市、天野源之社長)がこのほど、安全性審査を経ていない遺伝子組換え微生物を利用した添加物を使用した酵素剤『サモアーゼ』を自主回収していることが分かった。15日、同社がホームページ上で明らかにした。また、厚生労働省も経緯と今後の対応について公表している。

 組換えDNA技術応用食品および添加物については、食品衛生法13条1項に基づく告示で定める安全性審査を経たものでなければ流通は認められていない。
 天野エンザイムによれば、今回遺伝子組換え菌であることが判明した生産菌は、大和化成㈱が1990年代前半に開発したもので、2013年に同社が吸収合併して現在に至っている。このたび、同酵素剤を食品加工用酵素として欧州で登録するためゲノム解析を外部検査機関に依頼し、その解析結果を欧州当局に提出したところ、同生産菌が遺伝子組換え菌である可能性を示唆する報告を受け取ったとしている。報告を元にゲノムデータを詳細に分析、PCR試験などを実施したところ、10月12日に本生産菌が遺伝子組換え菌であることを確認したという。
 同社は同14日に当該品の出荷を停止、24日に各保健所、監督官庁に報告したとしている。同社はホームページ上で事の顛末を詳細に報告しており、今回の件について天野社長は「法令に逸脱した状況となっていたことに関して、経営を預かる者として、非常に重く受け止めている」と陳謝している。

 同社からの報告を受けた厚労省は、現時点で直ちに健康への影響があるとは考えられないとし、今後、安全性評価に必要な資料が提出され次第、速やかに食品安全委員会に諮問する。すでに流通している当該添加物を用いた食品の販売、流通の停止などについては、食品安全委員会の評価結果を見て判断するとしている。

天野エンザイム㈱ホームページ
厚生労働省ホームページ

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