「食の信頼向上をめざす会」（唐木英明代表）は3月23日、「大麻」をテーマに、第10回ZOOM情報交換会を開催する。
　講師には、（一社）麻産業創造開発機構の亀石克美事務局長、（一社）北海道ヘンプ協会の菊地治己代表理事を迎える。

　厚生労働省は、2021年1月～6月まで8回に及ぶ「大麻等の薬物対策のあり方検討会」を開催。取りまとめた報告書では、①麻薬および向精神薬取締法（麻向法）に規定されている免許制度などの流通管理の仕組みの導入を前提として、大麻由来医薬品の製造や施用・受施用を可能とすること、②大麻の「使用」に対する罰則を設けること、③大麻草の部位による規制から成分に着目した規制に見直すこと――などの方向性が決められた。

　また検討会を受けるかたちで22年5月～9月まで4回にわたり、「大麻規制検討小委員会」が開かれて10月に報告書が取りまとめられた。報告書では「大麻の適切な利用の推進」、「適切な栽培・管理の徹底」などが追加された。
　「大麻の適切な利用の推進」では、神事をはじめとする伝統的な利用方法以外に、サプリメント・健康食品などとしてすでに流通が進んでいるCBDオイルなどの大麻由来製品についても、新たな産業利用を進め、健全な市場形成を図っていく基盤を構築していく必要があるなどとした。

　このように我が国は大麻をめぐり、世界的な環境の変化に合わせようと1948年（昭和23年）に制定された大麻取締法の改正に向けて動いている。

　セミナーでは、大麻の歴史、海外の状況、健康影響など多岐にわたり専門家が分かりやすく解説する。

＜開催概要＞
日　時：3月23日（水）午前11時～午後0時30分
開催方法：Zoomによるオンライン
参加費：無料
申し込みE-mail：shinrai.koujyou@gmail.com

厚労省ホームページ（大麻等の薬物対策のあり方検討会）
　　　　　　　　　（大麻規制検討小委員会）