消費者庁は7日、機能性表示食品の届出情報公開データベースを更新し、日本コカ・コーラ㈱からのプラズマ乳酸菌を機能性関与成分にした清涼飲料水を含む計18件の新規届出を公開した。公開されたのは、届出番号H518から同535までで、サプリメント形状が10件、それ以外の加工商品が7件、生鮮食品が1件の構成。

　日本コカ・コーラが届け出た商品の名称は『アクエリアス プラズマ乳酸菌 免疫ケア』。同社がプラズマ乳酸菌を関与成分にした機能性表示食品の届出を行うのはこれで4商品目。現時点で未発売だが、これまでに『ジョージア』、『い・ろ・は・す』、『ミニッツメイド』の飲料ブランドから1商品ずつ届け出ている。

血管ケア、杜仲葉由来成分でも

　この日の更新では他に、これまでに唯一、小林製薬㈱が届け出ている関与成分、杜仲葉由来ゲニポシド酸について、新しいヘルスクレームを行う届出が公開された。届け出たのは同社。従来からの「高めの血圧」を下げる機能に加え、加齢とともに低下する「血管のしなやかさ（血管を締め付けた後の血管の拡張度）の維持」に役立つ機能が報告されている旨を表示する。

　血管の健康ケアを訴求する機能性表示食品の届出はここにきて増加傾向。新たな関与成分が追加されたかたちだ。これまでに、カツオ由来エラスチンペプチド、松樹皮由来プロシアニジンB1・B3、黒大豆ポリフェノールなどの関与成分が届け出されている。

味の素、ひざ関節ケアで初の届出

　また、味の素㈱による、エラスチンペプチド（カツオ由来）を関与成分にしたサプリメントの届出が公開された。「ひざ関節に違和感を持つ健康な中高年のひざ関節の動き」をサポートし、違和感を和らげる機能が報告されていると表示する。同社が関節ケア領域の機能性表示食品の届出を行うのは今回が初。

　そのほか公開された新規届出は下の一覧のとおり。この日の更新で2022年度の届出件数は累計535件になった。

　なお、この日は計6件の撤回届も公開された。㈱クロレラサプライと三井農林㈱がその他加工食品を1件ずつ、マジックボックス㈱がサプリメント4件の届出を取り下げた。

【石川　太郎】

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