アマゾンジャパン（合同）が運営するウェブサイト「Amazon.com」のマーケットプレイスの商品画面に、「関東への配送料無料」と表示していたのにもかかわらず、決済時に配送料が加算されるケースが発生したため、特定適格消費者団体の埼玉消費者被害をなくす会は22日、利用者に向けて、心当たりがある場合には同社へ問い合わせるように呼びかけた。

　2017年12月に消費者からの情報提供を受けて、同会は同社に対し、問い合わせや申し入れを実施。その結果、（1）システム上のバグが原因、（2）昨年8月に改修完了、（3）把握できた案件について差額配送料に相当する返金を実施済み――などがわかった。

　同会は今年3月27日、同社に対し、申し出があれば返金する旨を消費者に周知し、申し出に対して返金すること、その実施状況を報告することなどを申し入れた。しかし、同社からは公表しない旨の回答が寄せられたという。

　同会は、長期間・広範囲に発生している可能性があることから、17年12月頃～18年8月頃までの期間に「関東への配送料無料」と表示された商品を購入した心当たりがある場合、決済状況を確認し、同社カスタマーセンターへ問い合わせること、また、同会への情報提供を呼びかけている。

　取材で同社は、「本事象の原因であるシステム上の不具合の改修は18年8月には完了しており、引き続きご申告いただいたお客様に対し、個々に返金対応を行っていくことが、弊社が取り得る最善の対応であると考えている」とコメントした。