城西大、「アンチドーピング」講演会を開催
城西大学薬学部は1日、生涯教育講座「うっかりドーピングからアスリートを守るためには」を坂戸キャンパス(埼玉県坂戸市)で開催した。(株)ファーコスの對崎利香子氏は、アンチドーピングの相談事例を紹介し、サプリメント摂取によるドーピング違反が増えていると警鐘を鳴らした。
同氏は、10代のボクシング選手の親族から寄せられた「階級変更で減量が心配。海外のサプリメントを使用させたい」という相談事例を紹介した。サプリメント摂取による違反が多く、禁止物質含有の可能性があると指摘。パンプレットなどを確認しても、禁止物質が含まれていないという保証はないため、摂取を避けるようにアドバイスしたと話した。
昨年3月に発覚した医療用胃腸薬のドーピング禁止物質混入事件以後の対応として、「薬局でロット番号を確認し、空箱も保存する。いつ誰に相談したかを記録しておく」ことが重要になっていると述べた。
(写真:1日に行われた講演の様子)