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国立栄研、食品32素材で感染症予防効果を検討

 (国研)医薬基盤・健康・栄養研究所(東京都新宿区)は16日、インフルエンザや風邪、上気道感染症などに対する予防効果を検討した食品素材リストを発表。新型コロナウイルスに対する効果を示した食品・素材の情報は今のところ見当たらないとして、注意喚起を行った。

 同研究所は、米国国立医学図書館で作成しているデータベースを用いて調査したとして、食品32素材におけるインフルエンザや風邪などに対する効果をA、B、Cの3ランクで評価したリストを公開した。
 対象となったのは、サプリメントの成分としてもメジャーな「ビミタンD」、「カテキン」、「納豆」、「亜鉛」、「ニンニク」などのほか、最近ネットなどでよく見かける「プロバイオティクス」、「ミドリムシ」、「CBD」、「水素水」、「エキナセア」など32素材。

 これらのうち、風邪やインフルエンザに対して予防効果が確認された素材において、「新型コロナウイルス」にも効果があるかのような誤った健康情報が流される危険性があるとして、注意を喚起している。
 また、いくつかの食品・素材においては、新型コロナウイルス感染症に対する予防効果が検討されているものの、現時点ではいずれも予備的な検討であり、科学的根拠を示すまでには至っていいないとし、「良好な栄養状態を保つことが感染症予防には有効」と結んでいる。

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