国立栄研、素材情報DBに「ザクロ」と「クランベリー」追加
(国研)医薬基盤・健康・栄養研究所(東京都新宿区)は10日、素材情報データベースに健康食品素材として用いられている「ザクロ」と「クランベリー」を新たに追加したと発表した。
ザクロの有効性について、「女性の更年期障害を緩和する」とされているが、人において信頼できる十分な情報が見当たらないという。
安全性については、「有害なアルカロイドと高濃度のタンニンを含むため、過剰な摂取は大変危険」とし、特に根などは専門家の指導のもとに使用すべきという。
果実を適切に摂取する場合は安全性が示唆されているものの、果実や種子の摂取によるアレルギーが報告されていると指摘している。
クランベリーの有効性については一般に、「膀胱炎によい」、「肌に良い」、「かぜやインフルエンザの予防によい」などとされている。人においては、尿路感染症に対してのみ有効性が示唆されているとしている。
また、妊娠中・授乳中は、医療目的で用いる場合の安全性について十分なデータがないために使用を避けるべきだという。