（国研）医薬基盤・健康・栄養研究所（東京都新宿区）は25日、素材情報データベースに「カカオ」「タマネギ」「ショウガ」「ケイパー」を新たに追加したと発表した。

　カカオについては、カカオ製品 (チョコレート・ココア) の摂取は高血圧に対して人での有効性が示唆されているとしているが、カカオのポリフェノール単独摂取によって認められた現象ではないことに留意する必要があると指摘。「ダイエットによい」、「がんを予防する」などの有効性に関しては、信頼できる十分な情報が見当たらないとしている。

　タマネギについては「コレステロールを下げる」、「血圧を下げる」、「血小板凝集を抑制する」などの効果について、信頼できる十分な情報はないとし、安全性に関しても、妊娠中・授乳中において通常の食事以外からの摂取や大量摂取は避けた方が良いとしている。

　ショウガについては、抗レトロウイルス誘発性や術後の吐き気、嘔吐の軽減、月経困難症、めまい、変形性関節症に対して有効性が示唆されているが、乗り物酔いに関しては効果がないとしている。

　ケイパーについては、妊娠中・授乳中は大量摂取を避けるように注意喚起している。