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国立栄研、新型コロナ関連情報を更新

(国研)医薬基盤・健康・栄養研究所(東京都新宿区)は8日、「健康食品の安全性・有効性情報」で、新型コロナ関連情報を更新した。
 同研究所はそのなかで、「感染症の予防にプロバイオティクスが効く」などの情報に注意するよう促した。

 根拠として、ウイルス性感染症であるインフルエンザの予防に対する効果を検討した論文は見つからなかった、健康な成人でプロバイオティクスの摂取により風邪やインフルエンザで見られる症状の累積罹患率※や症状が出た日数の減少が認められた論文が2報見つかったものの、成人を対象とした別の検討では、風邪やインフルエンザで見られる症状の累積罹患率に影響は認められなかったとしている。

 また、呼吸器感染症への効果について、呼吸器感染症の発症数の減少が認められた論文が2報見つかったが、幼児や高齢者では発症数に影響が認められなかったという論文が2報あったという。

 これらのことから、プロバイオティクスの効果は、プロバイオティクスの種類や形体 (ヨーグルトや飲料など)、摂取者の年齢・体調・体質に依存すると考えられるとし、現時点では、インフルエンザやウイルス性呼吸器疾患などに対して「プロバイオティクスが効く」とする十分な情報は見当たらず、新型コロナウイルス感染症に対して検討した論文も見当たらないため、情報の拡大解釈には注意するように指摘している。

※本文中の「累積罹患率 (るいせき りかんりつ) 」とは、一定期間あるグループで、風邪やインフルエンザの症状が確認された人の割合のこと。

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