国立栄研、安全性・有効性情報の提供をJHNFAに依頼
(国研)医薬基盤・健康・栄養研究所(東京都新宿区)はこのほど、(公財)日本健康・栄養食品協会(JHNFA)に対し、同研究所が運営する「『健康食品』の安全性・有効性情報サイト」(HFNet)への情報提供を依頼した。
今後、業界団体を通じて提供された企業が保有する素材情報で、同研究所の掲載基準を満たしたものについて採用する予定としている。要望に応じて説明会も開催するという。
同研究所が業界団体に情報提供を求めるのは、今回が初めて。情報提供を求めた背景として、機能性表示食品制度の普及もある。
同研究所によると、「機能性表示食品の届出に当たり、消費者庁は研究所の情報を参考とするように推奨しているが、実際のところ質・量共にニーズを満たしているとは言えない」という。研究所のマンパワー不足もあるが、同制度の普及によって、科学的根拠に基づいた事業者側の情報が充実してきたとし、「業界団体からの情報を得ることで安全性情報、有効性情報の追加・更新の頻度を上げたい」としている。