国立栄研、コラーゲンの効果は不明
(国研)医薬基盤・健康・栄養研究所は29日、「話題の食品・成分」としてコラーゲンを取り上げた。「肌によい」、「足腰の痛みによい」などと宣伝されるコラーゲンの効果について解説している。
コラーゲンの摂取は、コラーゲンやほかのタンパク質の材料であるアミノ酸を摂取することになるが、アミノ酸が再び皮膚や膝関節などでのコラーゲン合成に利用さるかどうかは明確でないと指摘。ヒトでの効果に関するデータが十分でないことから、摂取したコラーゲン(アミノ酸・ペプチド)が皮膚や関節のコラーゲンの再合成にどの程度利用されているのかがはっきりしないという。
このため、現時点の科学的知見によると、コラーゲンの摂取により、「美肌」や「関節の健康維持」などの効果が出るかどうかは不明と説明している。