国立栄研、エナジードリンクの健康被害情報を掲載
(国研)医薬基盤・健康・栄養研究所は2日、「話題の食品・成分」にエナジードリンクに関する情報を新たに追加した。エナジードリンクによる健康被害の発生状況を取りまとめ、摂取方法や摂取量について注意を呼びかけている。
エナジードリンクを多量に摂取すると、含有成分のカフェインにより、死亡を含む重篤な健康被害が発生すると説明。国内外で報告されたエナジードリンク関連の健康被害事例(46件)を紹介している。
健康被害事例46件のうち35人が男性。10代から40代が多く、特に20代男性で多数の被害が発生している。国別で見ると、米国が14件、イタリアが6件、トルコが4件の順に多い。日本は1件が報告されている。
症状は心臓障害、消化器障害、代謝障害が多く、死亡事例も4件に上る。死亡事例は4件とも20代で、カフェインの過剰摂取が原因だった。
また、エナジードリンクとカフェイン錠剤の併用による健康被害事例が10件、アルコールを同時に摂取した事例が4件報告されている。
短時間での多量摂取、医薬品やアルコールとの併用は特に健康被害を招きやすいことから、摂取量と摂取方法に注意が必要としている。