国民生活センター、酸を使ったフットケア商品 薬機法上の見直し要望
(独)国民生活センターは7日、酸を使った液剤入りの袋に足を浸すフットケア商品について、医療行為のケミカルピーリングで使用される成分(ヒドロキシ酸)を含み、「履くだけで角質がはがれる」と商品に表示していることから、化粧品の効果効果の範囲を超える恐れがあるとし、厚生労働省に対し、医薬品医療機器等法上の分類を見直すように要望すると発表した。
width=309
テスト対象の酸を使ったフットケア商品
同センターは2018年12月~19年1月までの期間に、酸を使ったフットケア商品5品を購入し、成分や表示を調査した。液剤に含まれるヒドロキシ酸量を調べた結果、1商品についてはα-ヒドロキシ酸の合計量が12.1%で、米国食品医薬品局(FDA)が化粧品で安全と認める10%を超えていた。
また、全ての商品で「履いただけで足裏の角質がはがれる」という旨を表示していた。業界団体の広告ガイドラインでは、ケミカルピーリングは医療行為のため、化粧品でピーリングを表現する場合は、洗浄や拭き取り行為などによる物理的効果による場合と規定。しかし、5商品はそれに該当しなかったと説明している。
同センターでは、消費者に対し、商品リスクを理解した上で、表示よりも短い時間で使うことなどをアドバイスしている。
(写真:7日午後に開かれた国民生活センターの記者説明会)