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国セン、商品テスト結果を公表 ふたに残った熱湯が漏れ出たステンレス製魔法瓶

 (独)国民生活センター(国セン、山田昭典理事長)は14日、消費生活センターなどから依頼された商品テスト結果を公表した。依頼内容は、「ステンレス製魔法瓶を使用していたところ、ふたから熱湯がこぼれて手をやけどした。熱湯がこぼれた原因を調べてほしい」というもの。

 対象となったのは、内容量1.5Lの卓上ステンレス製魔法瓶で、「お湯を注いだ後、残りのお湯の量を確認するためにふた(中せん)を取り外したところ、ふたに残った約10~20ccの熱湯が漏れて手の甲にかかり、皮膚が赤くなった」という事案。

 同型品の検査によると、レバーを押すことで中せん内部のバルブが下がり、水や湯が出る構造となっていた。この同型品および同様の構造を持つ他社製のステンレス製魔法瓶(参考品A~Cの3銘柄)に水を入れて実験したところ、水を注いでいる最中にレバーから指を離すと、中せん内部に水が残り、中せんを傾けるとすべての銘柄で注ぎ口や空気穴などから水が漏れ出ることが確認された。

 さらに、水(湯)が残る場所を調べた結果、水(湯)を注いでいる最中にレバーから指を離すと、使用した全ての銘柄で中せんの内部の空間に水(湯)が残ることが確認された。なお、対象品および参考品(3銘柄)の取扱説明書には、本体を傾けた状態でレバーから指を離すと、中せんに水(湯)が残ることが記されていた。

 これらの結果から、レバーを操作して水(湯)を注ぐタイプのステンレス製魔法瓶の中には、本体を傾けて水(湯)を注いでいる際にレバーから指を離すと、中せんの内部に水(湯)が残ることがあることが分かった。この状態で本体や取り外した中せんを傾けると、水(湯)が漏れ出てくる。
 特に熱湯の場合、やけどを負う恐れがあるため注意が必要だ。国センは、消費者は取扱説明書をよく読み、安全に製品を使用するように注意喚起している。

(上の画像:国民生活センターの発表資料より転載)

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