（独）国民生活センター（国セン、山田昭典理事長）はこのほど、令和6年度で最初となる紛争解決委員によるADR（裁判外紛争解決手続）の実施状況と結果の概要を公表した。

　直近6年度分（2018年度～23年度）の申請は942件（24年度3月末現在）。手続きが終了した事案890件のうち約7割の607件で和解が成立。
　商品・役務別では、教養・娯楽サービス（113件、約12％）が最も多かった。内容別では「契約・解約」が最も多く、次いで「販売方法」、「表示・広告」と続いた。

　今回、28件について結果概要を公表、13件で和解が成立している。不調とされている15件の中では、「スポーツジムの中途解約に関する紛争」と「クレジットカードの不正利用に関する紛争」が3件ずつと最も多かった。

1.マンション購入契約に関する紛争（2） ×
2.スポーツジムの中途解約に関する紛争（11） ×
3.スポーツジムの中途解約に関する紛争（12） ×
4.タレント等養成スクールの解約に関する紛争（20） ×
5.出張配管洗浄サービスの料金に関する紛争（40） × MT 企画関東水道
6.出張水道工事サービスの料金に関する紛争 ×
7.コンサルタント契約の解約に関する紛争（33） ×
8.投資信託の契約に関する紛争（4） ×
9.クレジットカードの不正利用に関する紛争（65）～（67） ○
10.電子決済サービスの不正利用に関する紛争 ○
11.占い鑑定サイトの返金に関する紛争（5） ○
12.電子書籍の提供サービスに関する紛争 ×
13.スポーツジムの中途解約に関する紛争（10） ×
14.電子決済サービスの不正利用に関する紛争（2） ×
15.停電による損害の補償に関する紛争 ×
16.脱毛エステの返金に関する紛争（20） ○
17.クレジットカードの不正利用に関する紛争（70） ×
18.クレジットカードの不正利用に関する紛争（71） ○
19.FX トレードシステムに関する紛争（13） ○
20.出張電気工事サービスの料金に関する紛争 ○
21.医療ローンの既払い金返還に関する紛争 ×
22.連鎖販売取引の解約に関する紛争（25） ○
23.クリーニング事故に関する紛争（20） ○
24.出張害虫駆除サービスの解約に関する紛争（2） ○
25.電動生ゴミ処理機の通信販売に関する紛争 ○
26.ビジネス講座の解約に関する紛争（7） ×
27.ロードサービスの料金に関する紛争（3） ○
28.美容整形手術の解約料に関する紛争（2） ○

※（　）内の数字は過去に紛争解決委員会で議題となった紛争の累計件数
　　〇×（和解の正否）

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