厚労省、食事摂取基準の改正案を公表 パブコメ募集開始
厚生労働省は26日、食事による栄養摂取基準の改正案を公表し、パブリック・コメントの募集を開始した。来月8日に締め切る。寄せられた意見を踏まえ、9月下旬をめどに告示する予定。新たな基準は来年4月1日から適用される。
改正案は厚労省の検討会が取りまとめた食事摂取基準2020年版の報告書(案)を踏まえたもの。高齢者については生活習慣病予防とフレイル予防に配慮し、50歳以上のたんぱく質の「目標量」を引き上げた。50~64歳は下限値を13%から14%へ、65~74歳と75歳以上は15%としている。
ナトリウムでは高血圧と慢性腎臓病の重症化予防のための量を設け、「6.0g/日未満」(食塩相当量)と規定。コレステロールは脂質異常症の重症化予防のための量を設定した。
また、ビタミンDについては、骨折リスクを上昇させない必要量に基づいて「目安量」を設け、米国・カナダの推奨量から日照による産生量を差し引き、摂取実態を踏まえて設定した。