厚労省、健康食品から承認薬の4倍以上の医薬品成分を検出
国内で承認されている医薬品の4倍以上の成分を含む健康食品が、インターネット通販で販売されていたことが判明し、厚生労働省は5日、販売サイトの削除や製品の販売・広告の中止を要請したと発表した。
厚労省は、運営者の所在地が海外または不明のインターネットサイトで販売されているいわゆる健康食品を買い上げて、国立医薬品食品衛生研究所で成分を分析した。その結果、『MIRACLE ENEGY COFFEE(4パック)』(サイト名:元気珈琲 -Power and Beauty-)、『MI-MAGコーヒー(4パック)』(同:個人輸入代行店DD-MART)の2製品から、医薬品成分のタダラフィルなどが検出された。
日本で承認されているタダラフィル含有医薬品の用法用量である1日1回5~20mgと比較して、4倍以上のタダラフィルが検出された(95~96mg)。健康被害が発生する恐れがあるため、厚労省はこれら2製品の使用中止と、使用後に健康被害が疑われる場合には医療機関を受診するように注意喚起した。
また、インターネット上などで、違法性が疑われる販売サイトを見つけた場合、行政機関の通報窓口や「あやしいヤクブツ連絡ネット」へ通報するように協力を呼びかけた。
(写真:『MIRACLE ENEGY COFFEE(4パック)』)