厚労省、「自然に健康になれる食環境づくり」を推進
厚生労働省は20日、来年度予算案を公表した。健康増進対策として、「栄養サミット2020」を契機とする食環境づくりを柱に据えている。
栄養サミット2020は来年、東京で開催される。これを機に、厚労省は「自然に健康になれる食環境づくり推進事業」や「特殊な調理に対応できる調理師研修事業」などを実施する。
自然に健康になれる食環境づくり推進事業では、産学官連携による「スマート・ライフ・プロジェクト」の推進、健康づくりの取り組みに対する表彰などを行う。また、データを活用し、健康増進効果に関するエビデンスを蓄積するための大規模実証事業を実施する。
特殊な調理に対応できる調理師研修事業により、医療・介護施設に勤務する調理師が、えん下機能や栄養状態を踏まえたえん下調整食を調理できるように研修する。ハラル対応の知識・技術を普及するための研修も、引き続き実施する。
食の安全・安心の確保対策では、監視指導対策の推進、食品衛生法改正事項の円滑な実施、食品安全に関するリスクコミュニケーションの実施などを予定している。