（公社）日本通信販売協会（東京都中央区、JADMA）は21日、第15代会長に㈱千趣会の代表取締役社長を務める梶原健司氏（写真）が就任したと発表した。

　梶原氏は、1961年生まれの63歳。88年に同社に入社。同社ファッション事業本部長、東京本社代表、関連会社社長などを歴任し、2019年に同社代表取締役社長に就任し現在に至る。JADMA会長就任に当たり梶原氏は記者会見で、「通販業界の健全な発展に誠心誠意尽くす」と挨拶した。

　JADMAはこの日の記者会見で、新たな部会として「Web・情報セキュリティ専門部会」を立ち上げたと発表。万場徹専務理事は「喫緊の課題であるクレジットカードの不正利用による被害など、部会において情報交換を行い、対策を講じる」と話した。
　また、今後の法規制問題へのJADMAの対応として、ヒアリングやアンケート結果を踏まえた事業者の意向伝達、コンプライアンス部会での情報交換・対応策の検討、機能性表示食品制度の見直しについて通販業界の意見を積極的に具申、その他、必要に応じて行政規制を先取りしたガイドラインも検討していくとした。

　物流問題への対応では、2024年問題・2030年問題への対応として、アンケートやヒアリング、対行政PRなどを行う。また、JADMA物流委員会・会員間での好事例の共有、「通販業界における物流の適正化・生産性向上に向けた自主行動計画」の更新、環境負荷の低い緩衝材、置き配用の袋梱包材の開発・共同利用の検討を行うとしている。