医療記者の朽木氏、「健康・医療情報に騙されないように」
<東京都「おくすり講座」で講演>
東京都は6日、2018年度第2回おくすり講座を都内で開催した。医療記者の朽木誠一郎氏は、インターネット上に氾濫する健康・医療のデマについて解説した。
朽木氏は「知らないうちに騙される!悪質ネット広告が狙う私たちの健康」をテーマに講演。医師などの専門家と生活者との間に大きな情報格差があり、伝える側が情報をわかりやすくすると不正確になることもある点などを挙げて、健康・医療のデマが発生しやすい構造があると指摘。健康食品については、「『病気を治す効果』や『病気を防ぐ効果』はない」と釘を刺した。
また、生活者がインターネットの健康・医療情報を騙されずに使えるように、情報を見分るための方法も紹介した。NGワード(「すぐに」「ラクに」などの表現、「最先端」という科学的な表現、「オメガ脂肪酸」などの専門的な表現によって、もっともらしく見せる)を使用している健康・医療情報には注意するように呼びかけた。
(写真:約100人が参加)