13日からきょう（15日）までの3日間、東京ビッグサイト（東京都江東区）で「化粧品開発展2021」が開催されている。全参加者にマスクの着用と出入り口での手指の消毒、サーモグラフィーによる体温測定を徹底。緊急事態宣言下で来場者数、出展社数ともに苦戦を強いられるなか、出展各社は積極的に自社の新商品・新サービスを紹介している。

　化粧品・医薬部外品のOEM製造を行う㈱ミリオナ化粧品（大阪市北区、阪本雅哉社長）は、定番の医薬部外品や、各営業が注力する個性的な企画化粧品などを提案。阪本社長は、「緊急事態宣言で大阪や福岡の営業スタッフが参加できず、東京の限られたスタッフで対応している。それでも、コロナ禍で会えていなかったクライアントに、挨拶と新商品の提案ができているため、少ないながらも手ごたえを感じている」と話している。

　通販物流代行と物流コンサルティングを行う㈱イー・ロジット（東京都千代田区、角井亮一社長）は、化粧品通販の出荷制限、波動対応、複雑な流通加工、急ぎの出荷や出荷停止などのカスタマー業務や写真撮影など、日々の業務に関する悩みを解決するソリューションを提案。担当者は、「コロナ禍で通販へのニーズが高まった。既存通販ビジネスの刷新、新規参入の支援を積極的に行いたい。コンサルティング力を発揮し、同業他社との差別化を図っていきたい」と話している。

　液状、クリーム状、ワックス状、粉末状といった多剤型の化粧品製造を行う東陽化成㈱（東京都世田谷区、坂東義宣社長）は、剤型ごとに組み合わせることで実現できる、よりフレキシブルでユニークな化粧品アイテムを提案。担当者は、「来場者は少ないが、既存クライアントに対して挨拶と新規提案ができている。通販への切り替えや新規参入に関する提案などを積極的に行いたい」と話している。

　同展示会は、本日17時まで、東京ビッグサイト西1-4ホールで開催されている。

【藤田　勇一】