消費者庁は27日、機能性表示食品の届出情報公開データベースを更新し、届出番号I166からI181まで計16件の新規届を公開した。鶏足酵素分解ペプチドなど、新規の機能性関与成分の届出が含まれる。

　鶏足酵素分解ペプチドを届け出たのは、㈱ファーマフーズ（京都市西京区）。同社は「HAS-Ⅱ」を製品名とする鶏足抽出物の原材料販売を以前から行っている。同原材料を機能性表示対応素材化させたとみられる。届け出たヘルスクレームは、中高年女性に限定した関節ケア。「膝関節に違和感を持つ健常な中高年女性の膝関節の違和感（朝起きて動き出すときの膝関節の違和感）を軽減する機能」が報告されているとした。

　また、「シソ葉由来ロスマリン酸およびシソ葉由来フラボノイド類」の届出も公開された。前に赤シソ由来ロスマリン酸の届出が行われているが、新規の機能性関与成分。ヘルスクレームは「花粉やハウスダスト、ホコリによる鼻の不快感を軽減」する旨。以前の赤シソ由来ロスマリン酸のヘルスクレームは、目の不快感を軽減する旨だった。

　シソ葉由来機能性関与成分を届け出たのは、今回が初の届出公開となる、スキンケア製品製造販売のユースキン製薬㈱（神奈川県川崎市）。同成分を含むシソエキス粉末を配合したキャンディを届け出た。

　このほか、女性専用フィットネスクラブを運営する㈱カーブスジャパン（東京都港区）の届出も公開。機能性関与成分としてGABA、ヒアルロン酸Naを配合したプロテインを届け出た。同社の届出はこれで4製品目。一貫してプロテインを届け出ている。

取り下げ情報も更新　20件超増える

　既届出の取り下げについても情報更新された。雪印メグミルク㈱（東京都新宿区）が今月19日付で計21件を取り下げたとされている。理由は、一部を除き「生産を終了したため」。前年度に届け出ていたものに関しては「発売の見込みがない」としている。

　同社は、これまでに累計48件の届出を行っている。うち半数近くを取り下げた格好。同社は主にサプリメント以外の加工食品を届け出ており、風味違いの届出も多い。製品ラインアップを整理したとみられる。届出データベースによると、現在販売中の届出品目数は、主力のガセリ菌SP株や乳酸菌ヘルベを含むヨーグルトやドリンクヨーグルトを中心に17。

　また、通信販売の㈱アクト（東京都豊島区）が22日付で、販売終了を理由にサプリメント2件の届出を取り下げた。同社は今月、別のサプリメント1件の届出を取り下げていた。これをもって全てを取り下げることになった。

【石川太郎】

23年6月の届出DB更新

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