再春館、化粧品廃液の資源化に挑戦 難分解性廃液をエネルギー転換する共同実証実験を開始
㈱再春館製薬所(熊本県上益城郡益城町、西川正明社長)はこのほど、化粧品特有の難分解性廃液をエネルギー転換する共同実証実験を開始したと発表した。沖縄科学技術大学院大学(OIST)発のスタートアップであるWatasumi㈱(沖縄県国頭郡恩納村、David Simpson CEO)との取り組み。
Watasumiが有する微生物燃料電池の技術を活用し、これまで処理が困難とされてきた防腐剤や多種多様な油剤、粉体を含む高濃度な化粧品廃液を分解すると同時に、バイオガスや電気等の再生エネルギーを創出する。これにより、事業活動における環境負荷の抜本的な低減と、化粧品業界の持続可能な未来に向けたサーキュラーモデルの構築を目ざす。
再春館製薬所は創業以来、「人間も自然の一部」という漢方理念に基づき、「自然との共生」を追求している。今回の取り組みは、この理念をより一層高いレイヤーで実践するものと説明。技術的な難題に挑戦し、廃棄物を価値ある資源に変えることで、環境との共生をより強固に実現することを目ざすとしている。
(冒頭の写真:同社リリースより)











