兵庫の適格消費者団体、中途解約をめぐりエステ業者と平行線
エステサロンを運営する(株)シャンヴル・スフレ(兵庫県神戸市)に、勧誘方法の改善などを申し入れている適格消費者団体の特定非営利活動法人ひょうご消費者ネットはこのほど、同社から寄せられた「回答書」を公表した。
ひょうご消費者ネットが2月20日付で送付した「申入書」によると、同社が運営するエステサロン「オリエンタル・スタイル」に関する情報が消費者から寄せられているという。サロンで、金銭的余裕がないなどと契約を断った消費者に対して引き続き勧誘し、強引に契約を締結させたと指摘。また、未消化の契約が残っている消費者に対し、契約期間が満了しているなどと告げて、中途解約に応じなかったとしている。
ひょうご消費者ネットは同社に対し、勧誘時に退去妨害を行わないこと、中途解約を妨害しないことを従業員に指導するように申し入れた。
これに対し、3月8日付の「回答書」で同社は、退去妨害について事実確認を行うとともに、引き続き社員を指導する旨を伝えた。一方、中途解約については、契約書で大きく有効期限を記載して消費者に説明している点や、サービスを利用するのに十分な有効期限(1年)を設けている点を挙げて、「有効期限の撤廃には多大な事務コストが発生」するため、対応できないと回答した。取材で同社にコメントを求めたが、「担当者は外出中」としている。