公開件数、2年連続で1,400件超 【機能性表示食品届出更新】15件追加、3月30日までの届出公開
消費者庁は19日、機能性表示食品の届出情報公開データベースの更新を行い、15件の新規届出を公開するとともに、既届出の取り下げが計5件あったことを公表した。新規の機能性関与成分やヘルスクレームを行う届出は今回も公開されなかった。
この日公開された新規届出は、2022年度分の届出番号H1394からH1408までの15件(サプリメント9件、それ以外の加工食品6件)で、3月30日までに消費者庁へ届け出されたもの。これにより、22年度の届出公開件数は累計1,408件となった。公開件数が低迷した時期があったものの、前の年度に続いて1,400件を超えた。
今回の更新で公開された届出の中に、アンセリンを機能性関与成分にした清涼飲料水の届出がある。届出者は味覚糖㈱(大阪市中央区)で、同社が清涼飲料水を届け出るのは初めてとみられる。公開された商品パッケージの表示見本には、「日本ケミファ共同開発」とある。日本ケミファ㈱(東京都千代田区)は、ジェネリック医薬品など医療用医薬品メーカー。
また、膣内環境の調子を整える働きが報告されている乳酸菌GR-1および同RC-14を配合したサプリメントを㈱メニコン(名古屋市中区)が届け出ていた。これで、両乳酸菌を機能性関与成分とし膣内環境を良好にする働きを表示する機能性表示食品の届出件数が累計5件に増えた。
一方、既届出の取り下げに関しては、㈱ベンチャーバンク(東京都港区)が19年に届け出ていたGABAを配合したサプリメント2件を販売終了のため取り下げた他、ナチュラルレインボー㈱(埼玉県草加市)も販売終了のため20年に届け出ていたサプリメント2件を取り下げた。
また、㈱つぼ市製茶本舗(大阪府高石市)は、21年度に行っていたマルトビオン酸Caを配合した青汁の届出について、22年度に行った新規届に振り替えることを目的に旧届出を取り下げたという。
【石川太郎】
○5月の機能性表示食品届出DB更新
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