公取、鳥居薬品と日本ケミファに排除措置命令
高血圧症治療薬の仕切価(卸向け販売価格)を同一水準とすることで合意し、販売したとして、公正取引委員会は5日、鳥居薬品(株)(東京都中央区)と日本ケミファ(株)(東京都千代田区)に対し、独占禁止法に基づく排除措置命令を行ったと発表した。
2社は「カルバン錠」の仕切価について、低落を防ぐために、薬価改定が行われる場合に会合を持ち、仕切価を同一水準とすることを決めていた。公取では、独禁法の「不当な取引制限の禁止」の規定に違反すると認定し、2社に排除措置命令を実施。鳥居薬品に対しては、287万円の課徴金納付命令も出した。