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光井製薬のサプリメント広告、改善を申し入れ~消費者市民ネットとうほく

<HMBやBCAAなど、「筋肉増強」の科学的根拠は見当たらず>

 サプリメントの広告が景品表示法に抵触するとして、販売会社の光井製薬(株)(東京都渋谷区、生田博之代表)に対し、表示の改善を求めた適格消費者団体の消費者市民ネットとうほくはこのほど、申し入れ活動の経過状況を公表した。

 消費者市民ネットとうほくは今年8月、同社へ「照会書」を送付。同社サイトのサプリメント『RED-UP』の広告について、定期購入の条件に関する表記、最終確認画面の表示、体験談、効能効果に関する表示などが不適切として、改善の必要性を照会した。

 同社は10月3日付で回答書を提出。これを受けて、消費者市民ネットとうほくは11月28日、同社の対応が不十分だったことから、表示の改善を求める「申入書」を送付した。

 申入書で、『RED-UP』のギガ得コースの広告について、「4回の継続に満たない途中での解約は単品購入への変更となり差額の支払いが必要となる」旨の打ち消し表示が、「1回目 税込み・送料無料! 初回なんと100円(税込)」といった強調表示に比べ、文字のポイントが半分以下と指摘。少なくとも強調表示の半分以上のポイントで、打ち消し表示を記載するように申し入れた。

 体験談については、(1)被験者の数・属性、(2)体験談と同じような効果を得られた人の割合、(3)体験談と同じような効果を得られなかった人の割合――を明示するように申し入れた。これらを明示しない場合には、削除するように求めている。

 また、消費者市民ネットとうほくでは、継続的な運動を行わなくても、サプリメントの摂取だけで、筋肉増強効果を得られると誤認させる表示も問題視。主成分のHMBやBCAAなどについては、国立健康・栄養研究所のデータベースでも効果を裏付ける研究報告は見当たらなかったという。申入書で、表示を裏付ける根拠がないならば、広告表示は優良誤認表示に該当するとし、改善または停止を求めた。

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