1. HOME
  2. 健康食品
  3. 健康食品の「健康被害情報」届出義務化、4成分を指定へ(後)

健康食品の「健康被害情報」届出義務化、4成分を指定へ(後)

<今後、指定成分が増える可能性を示唆>

 この日の会合では、出席した委員から、多数の質問や意見が寄せられた。

 指定成分を含む健康食品への注意喚起表示も議論に上った。厚労省の担当課は「表示は消費者庁所管のため、パブリック・コメントなどの情報を消費者庁と共有し、適切な表示となるように努める」(食品基準審査課)と回答した。

 ある委員は「健康診断で肝機能障害が見つかり、原因が食品由来であると判明するケースは多い。医療機関による報告は努力義務だが、有力な経路となるため、医療関係者への周知を充実させる」ことを要望。これに対して厚労省は、積極的な方法によって情報を収集する方針を示した。

 また、別の委員は「因果関係が明確な健康被害情報は公開し、それ以外は非公開とするなどの整理を行わないと、(企業は報告しない可能性があり、)健康被害情報を収集できないのではないか」と指摘。厚労省は「改めて検討したい」と答えた。

 会合後の記者ブリーフィングで厚労省の担当課は、今回の4成分について「現時点のスクリーニングの結果」と説明。当面は「プエラリア・ミリフィカ」、「ブラックコホシュ」、「コレウス・フォルスコリー」、「ドオウレン」の4成分を対象に、新たな仕組みを運用する考えをにじませた。ただし、今後もスクリーニングを続けることから、状況によって対象成分を追加する可能性も示唆している。

(写真:多数の意見が寄せられた部会の様子)

(了)

TOPに戻る

LINK

掲載企業

LINK

掲載企業

LINK

掲載企業

LINK

掲載企業

INFORMATION

お知らせ