健康食品とは何か?どうあるべきか? 【12/19】第19回「食の信頼向上をめざす会」開催
健康食品とは何か? 食の信頼向上をめざす会(唐木英明代表)が健康食品をテーマに取り上げた。第19回ZOOM情報交換会を12月19日、オンラインで開催する。
肥満・血圧・血糖・ストレス・睡眠・記憶・免疫と、あらゆるニーズに応える製品がそろい、セルフメディケーションの重要なツールと期待され、国民の4割前後という多数が摂取している健康食品だが、その評価は分かれる。効果を実感する多くの人が摂取を続ける一方で、厚生労働省など国の機関は注意喚起情報を出しても推奨情報は出していない。
昨年は、日経クロステック誌が機能性表示食品の根拠論文の不備を報道した。今年6月には、消費者庁が機能性表示食品2製品に対して景品表示法違反の措置命令を出した。さらに、同一の機能性関与成分と科学的根拠で届け出ていた88製品に対して、科学的根拠の確認と回答を求めたところ、88件全てにおいて撤回を申し出るという事態を招いた(撤回届出提出済みは45件)。その結果、セルフメディケーションの重要なツールであるはずの健康食品に対して疑問の声が起こっている。
これらの問題に対し、業界からの正式なステートメントもなく、今や四面楚歌の健康食品だが、それはどのような仕組みになっているのか? 何が悪いのか? 科学的に見てその効果はあるのか?
(独)国民生活センター元理事の川上徳子氏が「健康食品による被害と対策」、㈱ウェルネスニュースグループ代表取締役の田代宏が「健康食品業界の状況」について情報提供を行い、健康食品とは何かを考える。
また、同会の唐木英明代表は、「特定保健用食品」、「栄養機能食品」、「機能性表示食品」、「いわゆる健康食品」という分かりにくい4種類の健康食品が混在する現状に対し、今後のあるべき姿を提言する。
<開催概要>
日 時:12月19日(火)午前11時~午後0時30分
開催方法:Zoomによるオンライン
定 員:先着100人
参加費:無料
申し込みE-mail:shinrai.koujyou@gmail.com
<プログラム>
講演①「健康食品業界の状況」
㈱ウェルネスニュースグループ 代表取締役 田代 宏
講演②「健康食品による被害と対策」
(独)国民生活センター元理事 川上 徳子 氏
講演③「健康食品をどうすべきか」
東京大学名誉教授 食の信頼向上をめざす会 代表 唐木 英明 氏