厚生労働省は27日、令和6年（2023年）版「厚生労働白書」を公表した。
　今回、世界保健機関（WHO）憲章からウェルビーイングに言及した一文を紹介し、健康に必要な要素として「こころの健康」を大きく取り上げた。こころの健康を取り巻く社会環境やストレスによる疾患などの課題を検討。地域や職場、学校における取り組みなど、予防の対策を紹介している。

　第11節「食の安全の確保」には昨年と同じ12ページを割いた。
　トピックスとして、来年6月1日から施行される「食品用器具・容器包装におけるポジティブリスト（ＰＬ）制度」、いわゆる健康食品の安全性確保に向けた「紅麹関連製品への対応」の他、食中毒対策やHACCPに沿った衛生管理などの取り組みを紹介している。

　今年4月1日に食品衛生行政の機能強化のために規格基準の策定などを行う食品基準行政を消費者庁へ移管したことにも言及した上で、厚労省では引き続き基準を遵守した食品が流通するように監視指導を行うとしている。

厚生労働白書2024年版はこちら（厚労省ホームページより）