乳酸菌摂取で腸内細菌叢に変化
タカナシ乳業(株)(横浜市旭区、高梨信芳社長)は15日、乳酸菌の摂取により、造血器腫瘍患者の腸内細菌叢で、腸管保護作用のある酪酸を作り出す細菌が増加することを確認したと発表した。
試験は、造血器腫瘍とその合併症の治療目的で入院している患者26人を対象に実施。乳酸菌入りドリンクヨーグルト(100ml/個当たり140億個以上含む)を2週間にわたり、1日1個を昼食時に摂取させた。
摂取開始前、摂取期間中、摂取終了後2週目の糞便を採取し、培養検査とともに、DNAを抽出し、次世代シーケンサーを用いて腸内細菌を解析した。その結果、酪酸を作る細菌が、摂取終了後に増加することを確認したとしている。