（株）キティー（東京都中央区、TEL：03-6457-7990）はこのほど、健康な乳幼児から分離された乳酸菌（Lactobacillus crispatus）の特定の株に、皮膚機能改善作用がある可能性を突き止めたと発表した。研究の概要は、日本農芸化学会2020年度大会（開催は中止）のホームページ上に掲載された。

　乳酸菌がヒト表皮角化細胞に与える影響を調べるため、ヒト表皮角化細胞のトランスクリプトーム解析と、発現変動した遺伝子に関する定量RT-PCR法による解析を行った。その結果、乳酸菌の濃度が高まるに連れて、ヒアルロン酸合成酵素と活性酸素分解酵素の発現量の増加と、組織マトリックス分解酵素の発現量の減少が認められたという。

　今回の研究結果から、保湿効果をはじめとする皮膚機能改善効果が期待されるとしている。