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丸大食品、食肉事業の利益が大幅増 2024年3月期決算短信発表 

 丸大食品㈱(大阪府高槻市、佐藤勇二社長)はこのほど、2024年3月期(23年4月1日~24年3月31日)決算短信を発表した。売上高は対前年比3.1%増の2,288億800万円、営業利益は31億1,700万円(前年は14億円の損失)だった。

 同社グループは、消費者に、より安全でより安心して食べてもらえる食品を提供する総合食品メーカーとして、真に社会的存在価値が認められる企業を目指し、企業活動を推進した。

 加工食品事業のハム・ソーセージ部門では、主力商品の「燻製屋」シリーズは、企業コラボを実施した新フレーバーの数量限定販売や、さまざまな食シーンに即したメニュー提案、各種キャンペーンなどを継続的に実施した。また、環境に配慮したパッケージ資材を使用したロースハムなどの「たっぷり使える」シリーズは、販促活動に努めたことなどにより売上高は堅調に推移。市場の縮小傾向から、中元・歳暮ギフトの売上高は減少したが、これらの諸施策の実施や価格改定の効果もあり、同部門の売上高は同1.7%の増収となった。

 調理加工食品部門では、本格的な人流回復を背景に、コンビニエンスストア向け商品や外食産業向けなどの業務用商品の需要が拡大したことなどにより売上が伸長したことに加えて、ゼリーやホイップ済みクリームなどのデザート類の売上が堅調に推移した。また、「スンドゥブ」シリーズではさまざまなチャネルを活用した販促活動を実施し、売場での取り扱い拡大を図ったほか、レトルトカレー商品については、『ビストロ倶楽部濃厚カレー』などを中心に拡販し、売上拡大に努めた。これらの結果、同部門の売上は同5.1%の増収となり、加工食品事業の売上は、同3.6%増の1,524億400万円、利益は、原材料価格の上昇などのコスト増加要因があるが、価格改定による効果や継続的なコスト削減に努めたことなどから、21億2,500万円(前年は16億5,300万円の損失)となった。

 食肉事業の牛肉は、外食産業向け販売が堅調に推移した一方で、物価上昇に伴う消費者の節約志向の高まりから量販店向け販売が伸び悩み、売上は前年を下回った。豚肉は、外食産業向け販売が順調に推移したことに加えて、牛肉からの需要シフトなどから量販店向け販売も伸長し、売上は前年を上回った。これらの結果、食肉事業の売上は、同2%増の762億7,600万円、利益は、同363.1%増の9億4,300となった。

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