消費者庁は6日、機能性表示食品の届出データベース情報を更新し、2022年度分の届出番号Ｈ63から同73まで計11件の新規届を公表した。今回、撤回はなかった。食品の区分別では、サプリメント形状5件、その他の加工食品が6件だった。
　更新は今月1日に続き5日ぶりで、更新頻度がやや高まっている。一方、前回に比べて公表件数は半減した。

　この日公表された新規届を見ると、中鎖脂肪酸（オクタン酸、デカン酸）を機能性関与成分にしたサプリメント以外の加工食品（ドレッシング）の届出が2件。いずれも日清オイリオグループ㈱（東京都中央区）が届け出たもので、これにより同成分の届出件数は累計11件になった。

　中鎖脂肪酸は、体脂肪や内臓脂肪などの減少サポート機能を訴求できるためか、昨年5月の初登場以来、届出件数が増加傾向。第1弾商品として「MCTオイル」を届け出た日清オイリオグループの他にも、森永製菓㈱（東京都港区）、クラシエフーズ㈱（同）、㈱ブルボン（新潟県柏崎市）がこれまでに届け出ている。　

　また、サプリメント・健康食品の受託製造を行う日本タブレット㈱（京都府宇治市）として初の届出が公開。カツオ由来エラスチンペプチドを機能性関与成分にした『しなやか青汁』を届け出た。

5-ALA、SBIアラプロモが12件目

　この他、機能性関与成分としては、エルゴチオネイン、5-アミノレブリン酸リン酸塩、N-アセチルグルコサミン、クルクミンなどの届出が公表された。新規の機能性関与成分やヘルスクレームはなかった。

　「5-ALA」の略称で知られる5-アミノレブリン酸リン酸塩に関する届出件数は累計で12件になった。昨春以降、5-ALAを配合した一般健康食品が市場で増加傾向を見せているものの、機能性表示食品に関しては、これまでのところSBIアラプロモ㈱（東京都港区）以外の届出者が現れていない。

　SBIアラプロモが今回届け出たのは、昨年11月に届け出たサプリメント『こころケア』のソフトキャンディタイプ。一時的に落ち込んだ気持ちを和らげる機能が同成分に報告されている旨を表示する。

（冒頭の画像：中鎖脂肪酸の届出第１弾になった日清オイリオ「日清MCTオイル」の表示見本の一部。消費者庁の届出データベースより）