不十分な処理水めぐりミツカンが続報 21日、公式ホームページに公表
㈱Mizkan(以下ミツカン、愛知県半田市、吉永智征社長)は21日、美濃加茂市内の調整池に処理が不十分な排水を流出させた件について、公式サイト内に「続報」とする詫状を掲載した。
「弊社美濃加茂工場からの処理が不十分な排水の流出についてのお詫びと対応」とする文書には、現在のミツカン美濃加茂工場の状況に加えて、工場内で不適切な排水を確認した13日から、通常稼働に向けて生産活動を再開した21日までの経緯が報告されている。
また、原因と対策について、通常であれば「食品製造時の排水に残っている栄養分を微生物で吸収・分解した後、製剤を用いて微生物および食品の浮遊物を小さな塊にして沈殿させ、上澄みだけをろ過し、河川に流す」ところ、今回は、「納豆商品の生産品種の変化により納豆の原料である大豆の使用状況が変化したため、大豆由来の成分の影響で浮遊物が沈殿しづらくなり、浮遊物の混ざった排水がろ過機の除去能力を超えたために流出した」と説明している。
対策としてミツカンは、排水処理に使用する製剤の種類を変更。浮遊物の発生を抑え、上澄みだけを排水できるように処置したとし、現在、浮遊物を除去する装置の設置など万一に備えた対策も進めているとしている。