リフレ商品企画部参与・勝田徹氏「届出公開が最終ゴールではない」
(株)リフレ(埼玉県上尾市、安野明子社長)の機能性表示食品『ブルーベリー&ルテインα(アルファ)』(届出番号D473)が消費者庁のホームページで公開された。同製品は2015年に発売された『ブルーベリー&ルテイン』(届出番号A90)のバージョンアップ品。機能性関与成分は共にビルベリー由来アントシアニンとルテイン。『ブルーベリー&ルテイン』は機能性をシステマティック・レビュー(SR)で評価したが、『ブルーベリー&ルテインα』は二重盲検プラセボ対照並行群間ランダム化比較試験を実施。SRで検証した機能性を改めて確認した。商品企画部参与の勝田徹氏に、同製品を開発した理由と経緯について話を聞いた。
――『ブルーベリー&ルテインα』が消費者庁のホームページで公開された。改めて臨床試験を行った理由は?
勝田 『ブルーベリー&ルテイン』(A90)が公開された後に、製品としての機能を検証するために、改めて臨床試験を行うことにした。SRでは研究数が少ないので、もっとたくさんの検証が必要だと感じていた。製品は賦形剤を一部修正した。また、目に関しての追求は、当社として積極的に取り組んでいきたいテーマだし、新たな機能の追求を行いたいと考えた。
――結果は?
勝田 SRでは試験例がなかったり、容量により有意差が出ていないアウトカム(コントラスト感度など)が、製品では有意差が出るなど、試験として有意義なものになった。
――消費者にとっても有益なことでは?
勝田 もちろん、こうして結果が少しずつ積み上がっていくことは、製品を使っていただいているお客様の安心感につながる。むしろ、そちらの方が大事と思う。
――機能性表示食品の届出公開が最終ゴールではない?
勝田 機能性表示食品の制度というと、機能性をうたうことができるかどうかという点から検討方針を決めると思われがちだが、当社では「本当に機能があるかどうか」を明らかにし、性能の保証を積み上げていく作業の方が、もっと大事なことだと思っている。健康食品の信頼性と食経験を積み重ねることによって、業界全体の底上げとお客様の健康にいくらかでも貢献できればと考えている。
――先発品の『ブルーベリー&ルテイン』はこれからも販売し続けるのか?
勝田 現在も利用しているお客様が多いので、取り下げる理由はない。年に1~2回の定期的なスクリーニングを行い、科学が否定する結果にならないようであれば、アイケアサプリのバリエーションとして持っていてもよいかと思う。
――ありがとうございました。
(写真:(株)リフレ商品企画部参与の勝田徹氏)
【聞き手・文:田代 宏】