消費者庁は8日、機能性表示食品の届出情報公開データベースを更新し、届出番号Ｉ93からI100まで8件（サプリメント3件、サプリメント以外の加工食品5件、生鮮食品ゼロ件）の新規届を公開した。これまでに公開されたことのない機能性関与成分として、ラムナン硫酸の届出が公開された。

　ラムナン硫酸は、日本では三重県の伊勢志摩地方で盛んに養殖されている海藻ヒトエグサ（アオサ海苔）に含まれる硫酸化多糖の一種。モズクやコンブなどに含まれるフコイダンも硫酸化多糖の一種として知られる。

　同成分の研究レビューに基づき届け出されたヘルスクレームは、「便秘気味の方の排便回数を増やし、便通改善に役立つ」旨。ヘルスケア事業も手がける化学工業品メーカーの江南化工㈱（三重県四日市市）が届け出た。

　同社として初の届出となる。同社100％出資子会社のラムナン㈱（東京都渋谷区）では、ラムナン硫酸を含むヒトエグサ抽出物の原材料販売を手がけている。

【石川太郎】

23年6月の届出DB更新
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