ライオン、売上前年同期比6.9%増 オーラルケア分野が引き続き好調
ライオン㈱(東京都墨田区、掬川正純社長)はこのほど、2022年12月期第3四半期決算短信(22年1月1日~9月30日)を発表した。売上高は対前年同期比6.9%増の2,861億4,100万円、営業利益は同12.16%減の223億9,600万円だった。
同社グループは、本年度からスタートした3カ年の中期経営計画「Vision2030 1st STAGE」の3つの成長戦略である、「4つの提供価値領域における成長加速」、「成長に向けた事業基盤への変革」、「変革を実現するダイナミズムの創出」にもとづく施策を推進している。
国内事業では、ハミガキ、ハブラシ、住居用洗剤、解熱鎮痛薬等において高付加価値品の育成に重点的に取り組む。一般用消費財事業は、売上は同3.2%増の1,930億900万円、利益は同43.8減の89億7,200万円だった。オーラルケア分野のハミガキは、『クリニカアドバンテージ ハミガキ』が好調に推移。新製品『システマハグキプラス プレミアムハミガキ よくばりな美白』」『クリニカ PROプロハミガキ』が好評で、全体の売上は前年同期を上回った。ハブラシは、『クリニカアドバンテージ ハブラシ』や『NONIOハブラシ』が好調に推移し、全体の売上は前年同期を上回った。
薬品分野の解熱鎮痛薬は、市場が順調に推移する中、昨年発売した『バファリン プレミアム DX』が好評で、全体の売上は前年同期を上回った。点眼剤は、新製品が加わった「スマイル40ゴールド」シリーズが前年同期を上回り、全体の売上は前年同期を上回った。ニキビ薬は、『ニペアアクネクリームW』が前年同期を下回り、全体の売上は前年同期を下回った。
通信販売商品は、『腸まで届けるナイスリムエッセンス ラクトフェリン』が前年同期を下回り、全体の売上は前年同期を下回った。
海外事業は、タイ、マレーシアなどの東南アジア、韓国、中国などの北東アジアにおいて事業を展開している。オーラルケア、ビューティケアなどのパーソナルケア分野の拡大、洗濯用洗剤などのホームケア分野の競争力強化に注力した。全体の売上高は、同18.3%増の962億6,700万円だった。