ヤクルト本社、「ヤクルトグループ環境ビジョン」を策定
㈱ヤクルト本社(東京都港区、根岸孝成社長)は9日、「ヤクルトグループ環境ビジョン」を策定したと発表した。合わせて、実効性のある取り組みを推進するため、「環境目標2030」と「環境アクション(2021-2024)」も策定した。
同社は「温室効果ガス排出量ネットゼロ」の達成を目指し、バリューチェーン全体で取り組むべき重要課題として「イノベーション」、「地球社会との共生」、「サプライチェーンマネジメント」、「気候変動」、「プラスチック容器包装」、「水」の6課題を特定。さらに「気候変動」、「プラスチック容器包装」、「水」の3分野を地球と社会の持続可能性の観点から環境に関連する重要課題として特定した。
2030年までの具体的な目標として、「温室効果ガス排出量を18年度比30%削減」、「プラスチック製容器包装(国内)を18年度比30%削減か再生可能に」、「水使用量(国内乳製品工場:原単位)を18年度比10%削減」と定めた。
また、環境目標2030を達成するための環境アクション(2021-2024)として、「温室効果ガス排出量を18年度比10%削減」、プラスチック容器包装については「使用料を18年度比5%削減か再生可能に」、「容器包装の資材使用量を削減」、「容器包装の素材変更により環境負荷を低減」、「容器包装に植物由来の環境にやさしい素材を使用」するなどとした。
水については、節水や水の管理計画の策定によって「水使用量(国内の乳製品工場:原単位)を18年度比3%削減」する。さらに廃棄物発生量を24年度末までに10年度比20%削減。食品廃棄物の再資源化率を95%以上にする。
ほかには、生物多様性の保全と活用のため、自然保全活動の支援と参画を行い、生物多様性に関する教育を推進するとしている。