ヤクルト、売上6.9%増
新商品の研究開発、生産設備の更新を推進
㈱ヤクルト本社(東京都港区、成田裕社長)はこのほど、2022年3月期第3四半期(21年4月1日~12月31日)決算を発表した。売上高は対前年同期比6.9%増の3,165億3,900万円、営業利益は同16.4%増の466億3,400万円だった。
事業の根幹であるプロバイオティクスの啓発・普及活動を展開し、商品の優位性を訴求してきた。また、販売組織の拡充、新商品の研究開発や生産設備の更新に加え、国際事業や医薬品事業にも積極的に取り組み、業績の向上に努めた。
セグメント別では、国内の飲料・食品製造販売事業部門は、売上高が同2.0%減の1,538億9,300万円だった。乳製品は、同社独自の「乳酸菌 シロタ株」や「ビフィズス菌 BY 株」などの科学性を広く普及するため、各チャネルにおいて、地域に根差した「価値普及」活動を、広告展開と連想させながら展開した。
宅配チャネルにおいては、主に乳製品乳酸菌飲料『Yakult(ヤクルト)1000』、『ヤクルト 400W』を含む「ヤクルト 400」シリーズについて、エビデンスを活用し既存顧客を中心とした飲用促進活動を実施。また、インターネット注文サービス「ヤクルト届けてネット」の利便性を向上させ、新規客との接点づくりを強化した。そのほか、腸の健康に関する情報発信を強化するため、ウェブサイトの拡充と活用を図った。