ヤクルト、売上16.2%増 情報発信を通じて顧客との接点を強化
㈱ヤクルト本社(東京都港区、成田裕社長)はこのほど、2023年3月期第3四半期(22年4月1日~12月31日)決算短信を発表した。売上高は対前年同期比16.2%増の3,678億6,800万円、営業利益は同25.1%増の583億4,200万円だった。
国内は、乳製品の宅配チャネルにおいては、乳製品乳酸菌飲料『Yakult(ヤクルト)1000』、『ヤクルト400』シリーズを中心に、エビデンスを活用し飲用促進を図った。また、インターネット注文サービス「ヤクルト届けてネット」やウェブサイトなどによる情報発信を通じて、顧客との接点を強化した。
店頭チャネルにおいては、乳製品乳酸菌飲料『Newヤクルト』シリーズのウィンターパッケージを導入することで、店頭での視認性向上を図ると同時に、SNSを活用したキャンペーンを実施し、売上の増大に努めた。商品別では、乳製品乳酸菌飲料『Y1000』の品薄状態に対応するため、昨年11月から生産体制を増強。また、『ヤクルト400W』について、伊東四朗さん、大泉洋さんを起用したテレビCMを放映し、商品の認知度向上を目指した。
清涼飲料については、昨年11月から、原材料費の上昇、物流費・燃料費などの急激な高騰を受け、価格改定を実施した。これらの結果、飲料および食品製造販売事業部門(日本)の連結売上高は同16.8%増の1,797億3,300万円となった。
海外は、1964年3月の台湾ヤクルト㈱の営業開始以来、現在29の事業所と1つの研究所を中心に、39の国と地域で主として乳製品乳酸菌飲料『ヤクルト』の製造、販売を行っており、昨年12月の1日当たり平均販売本数は約2,766万本となった。