モノグルコシルルチンに3つめの機能 【機能性表示食品届出更新】食後血糖値の上昇抑える
機能性表示食品の届出情報公開データベースの更新が30日にあり、届出番号H895からH908まで14件の新規届出が公開された。食品区分別の内訳は、サプリメントが10件、それ以外の加工食品が4件。既存機能性関与成分のモノグルコシルルチンについて、新しいヘルスクレームが含まれる。
モノグルコシルルチンは、酵素処理ルチンに含まれる機能性関与成分。これまでに2社3製品の届出があった。今回新たなヘルスクレームを届け出たのは、サプリメントや化粧品の販売、開発を手がける㈱MUSOLU(千葉県野田市)で、血糖値が高めな人の食後血糖値の上昇を抑える旨を研究レビューに基づき届け出た。
同社がモノグルコシルルチンを届け出るのは、2021年8月に続き2件目。前回は、おなか周りの内臓脂肪を減らす旨、眼の疲労感を軽減する旨を、同様に研究レビューで届け出ていた。今回の届出で、同成分のヘルスクレームを3つに増やしたことになる。
モノグルコシルルチンは、富士フイルム㈱(東京都港区)も届け出ている。サプリメントの『メタバリアEX』および『メタバリアプレミアムEX』の機能性関与成分の1つ。
ジオスゲニン、シンプルな「認知機能」表示で4件目
このほか、ヤマイモ抽出物に含まれる機能性関与成分、ジオスゲニンについて通算4件目の届出が公開された。
届出表示は、これまでの3件と同じ。「健常な中高年の方の加齢に伴い低下する認知機能を維持する機能があります」と、維持する認知機能の範囲を限定しないシンプルな内容。これまでの3件に関しても、最終製品を使ったヒト試験データを科学的根拠として届け出ている。
なお、30日公開された14件の新規届出の概要は下の一覧のとおり。
【石川 太郎】
関連記事:機能性表示食品 23 年1月の届出DB更新ふり返り
〇菌ケアのKINS、2製品目を届出 乳酸菌で肌のうるおい維持
〇ラフマ由来関与成分に新・機能性表示 東洋新薬が新たなヒト試験
〇パーソナライズサプリ企業が届出 「FUJIMI」のトリコが初
〇L-92乳酸菌、免疫ケアで新規5件 同時に訴求、鼻の不快感軽減
〇DHAでアイケア、黄斑色素を増加 原材料商社が初の届出
〇「QOL納豆菌」で睡眠ケア 新年最初の更新で新規成分