1. HOME
  2. 化粧品
  3. メンズコスメ市場が引き続き拡大傾向 ミドル世代を中心に需要取り込み

メンズコスメ市場が引き続き拡大傾向 ミドル世代を中心に需要取り込み

 ㈱富士経済(東京都中央区、菊地弘幸社長)はこのほど、ヘアケア・ヘアメイク商品、メンズコスメティックスの国内市場調査結果を発表した。

 ヘアケア・ヘアメイク商品は、2022年は、女性用スカルプケアやリンス・コンディショナーが前年割れとなったものの、家庭用シャンプーやヘアトリートメントでは、新興ブランドの台頭により単価アップが進んだほか、コロナ禍を契機とした“おうち美容”の一環として、毛髪ケア意識が高まっていることからインバストリートメントやアウトバストリートメントといったスペシャルケアアイテムが好調となった。
 ヘアカラーは、家庭用の白髪用ヘアカラートリートメントが伸長したほか、黒髪用は家庭用、業務用ともに需要増となった。ヘアスタイリング剤は、行動制限緩和に伴う外出機会の増加によって需要が回復し、市場は前年比3.4%増の6,620億円となった。
 23年も、コロナ禍を契機とした毛髪へのケア意識の高まりによってヘアトリートメントが好調なほか、シャンプーやヘアカラー、ヘアスタイリング剤も堅調な需要が予想され、市場は同2.7%増の6,802億円が見込まれるとしている。

メンズコスメは多くの品目が伸長

 22年は、メンズスカルプケアやメンズシェービング料が縮小したものの、ミドル世代向けの高単価ブランドが好調となったメンズシャンプー・リンスや、外出機会の増加により需要が回復しているメンズスタイリング剤をはじめ、多くの品目が伸長した。市場は同2.8%増の1,593億円となった。
 23年も、各メーカーがメンズコスメティックスへの注力度を高めているほか、インバウンド需要の回復も期待されており、市場は同1.8%増の1,622億円が見込まれるとしている。

注目はメンズ整肌料市場

 同市場は、モイスチャーや化粧水などのスキンケアや、顔拭きシートが中心となっている。22年は、スキンケアでは身だしなみに対する意識の高まりから20~40代のビジネスパーソンを中心に需要を取り込んだほか、外出機会の増加によって顔拭きシートが好調となった。また、メイクアップではポイントメイクを中心にラインアップの拡充が進み、メーカー各社が若年層を中心に店頭やウェブ上でのコミュニケーション活動を通じて顧客開拓に努めたことから、市場は同10.7%増の258億円となった。
 23年は、スキンケアは引き続き身だしなみ意識の高いミドル世代を中心に需要を取り込んでいるほか、メイクアップはコロナ禍の収束に伴う使用機会の増加に加え、トレンドに敏感な若年層に向けたメディアでの露出やプロモーション活動の強化により需要が増加するとみられ、市場は同6.2%増の274億円が見込まれるとしている。

 調査は、富士経済専門調査員による参入企業、関連企業・団体などへのヒアリング、関連文献調査、社内データベースを併用し行った。調査期間は23年1月~5月。

【藤田 勇一】

TOPに戻る

LINK

掲載企業

LINK

掲載企業

LINK

掲載企業

LINK

掲載企業

INFORMATION

お知らせ