メナード、ブルーライトの影響を研究 健康食品の開発への応用に期待
日本メナード化粧品㈱(愛知県名古屋市、野々川純一社長)はこのほど、目の健康に対するブルーライトの影響について研究し、ブルーライトが目のうるおいに重要な糖タンパク質「膜型ムチン」の産生を低下させることを発見したと発表した。
ブルーライトは、LED照明やLEDディスプレイを持つパソコン、スマートフォンに多く含まれる光で、近年では、眼精疲労など目に対するさまざまな悪影響が懸念されている。
同社は、ブルーライトが角膜に与える影響を検討する中で、ブルーライトにより角膜上皮細胞の「膜型ムチン」産生が低下することを発見した。ブルーライトにより目が乾きやすくなる原因の1つが、この「膜型ムチン」の減少だと考えられる。さらに、ブルーライトにより減ってしまう「膜型ムチン」を増やす素材を探索した結果、「ニームエキス」にその産生を高める効果を見出した。このことから、「ニームエキス」には、目のうるおいを高める効果が期待されるという。
「ニーム」は、インドの伝統的なハーブで熱帯地域に分布する。葉、樹皮、枝、種子、花のすべてがハーブとして利用でき、100以上もの成分が検出されることから、インドでは奇跡の木と呼ばれ、4000年にわたり崇拝されている。
同社では、同研究成果を今後、目の乾きに悩んでいる人に向けた新しい健康食品の開発に応用するとしている。
(冒頭の写真:ニーム)