ミリオナ化粧品、内外美容商品『コスメ・サプリ』にも着手
(株)ミリオナ化粧品は大阪に本社を構える化粧品受託企業で、創業28年を迎えた。効果・効能の表記が可能な医薬部外品のOEMに注力。60アイテム以上の汎用処方を持つ。直近の業績は売上高が56.8億円で過去最高を記録。今後は医薬部外品の化粧品と健康食品を合わせた新たな内外美容商品『コスメ・サプリメント』の提案も強化する。
<60アイテム以上の医薬部外品OEMを提供>
同社は“医薬部外品のミリオナ”と呼ばれるほど、医薬部外品のOEMを強化してきた。現在、医薬部外品のラインアップは60アイテム以上。ナイアシンアミドを主剤としたシワ対策クリーム、トラネキサム酸、プラセンタ、グリチルリチン酸、ビタミンCなどを主剤とした薬用美白クリーム、塩酸ジフェンヒドラミン、センブリ、グリチルリチン酸などを主剤とした薬用育毛剤を筆頭に、さまざまな医薬部外品をクライアント企業のOEM商品に活用している。
研究開発にも注力しており、OEM・ODM企業としてさらなるブランド化を推進。さらにスキンケアのほか、トイレタリーやヘアケア、メイクアップなどへ展開を広げ、高圧乳化技術による独自のリポソーム原料の製造など、オリジナルの化粧品処方や技術、原料の開発にも注力している。
医薬部外品、化粧品と機能性表示食品を組み合わせた新たな内外美容商品『コスメ・サプリメント』の開発・提案も進めている。
<設備投資も加速>
ここ数年は設備投資にも注力している。大阪工場に1,500L真空乳化装置を増設し、衛生環境の増加工事を行った。さらに、大阪加納工場で超音波チューブ充填ライン、4連自動充填ラインの増設を行った。今年末には多品種対応充填ラインの新設を行う予定だ。
また、岡山工場ではアルミ分包ラインを4ライン増設し合計6ラインに、順次化粧品充填ラインの増強を図る方針だ。
2018年に新設した物流センターでは、あらゆるモノの入出庫をバーコード管理するシステムを稼働し、新たに各工場の入出庫と計量システムを連動し、計量トラブルや原料、資材、製品などの在庫トラブルを未然に防ぐ仕組みを構築している。
さらに、今年は品質調査室を立ち上げ、あらゆる品質に関する内外トラブルを一元管理し、トラブルの対策と対応、解決を行っている。それらの業務に使用するFT-IRや蛍光顕微鏡などを増設し、順次LC-MS、GC-MSなどを導入していく。
また、同社は顧客や社員に喜ばれる“いいものづくり”を通して、世の中にお返しができる会社を目指している。ISO9001に続き、ISO22716を来年6月に取得。さらに、横浜工場を皮切りに大阪、加納工場でエコサート(コスモス)認証を取得し、自然派志向にも対応したモノづくりを可能にする見込み。これによりオーガニック専用工場として付加価値を高める考えだ。将来的にはハラル認証の取得も視野に入れる。今後も今まで同様に、技術力と品質に裏打ちされたOEM・ODM企業として、ミリオナ化粧品のブランド化の推進をテーマに、幅広い業界への提案を強化する方針としている。
<18年3月に沖縄進出>
18年に沖縄に開設した拠点で、化粧品、医薬部外品の製造販売業許可を取得した。現地の農業生産法人と共に、化粧品、サプリメントの原料となりうる天然物の試験栽培を行っている。コロナ禍で少し開発速度が鈍ったが、来年に向け有用な素材を上市できるよう取り組んでいる。
<COMPANY INFORMATION>
所在地:大阪市北区梅田1-2-2-200(本社)
沖縄県那覇市おもろまち4-16-28Glanzおもろビル2F(沖縄ショールーム)
TEL:06-6147-3367
FAX:06-6346-0331
URL:http://milliona.jp
事業内容:化粧品と医薬部外品のOEM/受託製造など