マルチARK社に業務停止3カ月
中部経済産業局が1日に処分 前代表にも業務禁止3カ月
マルチ商法を展開する㈱ARK(東京都文京区、東門猛社長)に対して中部経済産業局は1日、特定商取引法(特商法)に基づき、3カ月の業務停止命令を行った。また、違反を重ねていた前代表の葉室一政に対して3カ月の業務禁止命令を下した。きのう(2日)、消費者庁が発表した。
同社は、勧誘目的等の明示義務に違反する行為「勧誘目的の不明示」(特商法第33条の2)、勧誘目的を告げずに誘引した者に対する公衆の出入りしない場所における勧誘(同第34条第4項)、同社が統括する一連の連鎖販売業に係る連鎖販売契約の締結について迷惑を覚えさせるような仕方で勧誘をする行為(同第38条第1項第3号)に抵触するものと判断された。
同社は、化粧品『Sanctuary Skin Care Series』、健康食品『Ever Green Life Supplement』を販売するにあたり、「ボーナス」と称する利益を得ることができると告げて同商品販売の斡旋者を誘引し、販売に関する取引を行っていたとされる。その際、前述の違反行為を行っていた。
中部経済産業局はARKに対して上記処分を行うと共に、再発防止策を講じ、コンプライアンス体制を構築するよう指示している。