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ポーラ、未利用資源に新たな価値を創造 島根県産ブドウのブランディングに貢献

 ㈱ポーラ(東京都品川区、及川美紀社長)はこのほど、島根県特産のブドウ品種「神紅」(しんく)が栽培される過程で廃棄される副梢(ふくしょう)に、高い抗酸化効果やメラニン抑制効果があることを発見したと発表した。
 島根県の協力の下、島根大学生物資源科学部生命科学科の室田佳恵子教授との共同研究によるもの。

 「神紅」の副梢(春から夏に摘み取られる葉茎)から50%エタノール水溶液で抽出したエキスについて、DPPHラジカル消去活性(人工的に作られたラジカルであるDPPH(ジフェニルピクリンヒドラジル)に対する消去活性で抗酸化効果を測定する方法)で抗酸化効果を評価した結果、副梢エキスは、神紅の剪定枝(秋から冬に剪定した枝)や果実から抽出したエキスと比較して、高い抗酸化効果を示した。
 また副梢エキスには、他の部位のエキスよりも高濃度のポリフェノールが含まれていた。さらに副梢エキスに含まれるポリフェノールの成分を分析した結果、ケルセチン、ケルセチン配糖体を多く含有し、これらが抗酸化の活性成分と考えられたとしている。

 島根県のオリジナル品種「神紅」は、日本中から神様が集まるとされる島根県で、「神々に捧げる紅いぶどう」として誕生した。10年の歳月をかけて、シャインマスカットとベニバラードの交配により作り出した、糖度20度以上の甘さと芳醇な香りを誇る貴重なぶどう。ぶどうの生産過程では、副梢、剪定枝、摘粒される房や粒など、多くの未利用資源が生まれる。地域に眠る未利用資源から価値を発掘することで、素材開発や地域のブランディングにも貢献することを目的に、生産者、自治体、地元大学と共に新たな価値を創造した。

 同社は7月、本社内に「POLAイノベーションセンター」を発足した。サイエンス&テクノロジーを武器にオープンイノベーションを推進し、新たな価値の創出を実現していくとしている。

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