ポジティブリスト改正へ向け議論 新リスト案ほぼまとまる(器具・容器包装部会)
食品用器具・容器包装におけるポジティブリストの改正について、厚生労働省の諮問を受けて13日、「薬事・食品衛生審議会食品衛生分科会器具・容器包装部会」が開催された。厚労省のYouTube専用チャンネル「MHLWchannel」で一般にも公開された。
同部会は昨年4月26日~7月15日まで実施した意見募集に基づき、ポジティブリストの改正案について議論を行ってきた。
今回、大野浩之委員(名古屋市衛生研究所)、尾崎麻子委員(大阪健康安全基盤研究所)から意見された「名称の統一」や「安全性に関する表現のあり方」に関する指摘の一部については、事務局で修正の上、部会長の確認に一任することで合意した。
今後、告示改正に向けて食品安全委員会における食品健康影響評価、パブリックコメントなどの必要な手続きを踏む。また今回取り上げた物質以外で、事業者との間で整理を進めている既存物質もリストに加える方向で議論を進める見通し。
同リストの経過措置期間は2025年5月末日までとされており、経過措置を終えた6月1日に完全施行する。昨年11月4日に同部会で議論した「器具又は容器包装を製造する営業に関する基準」も併せて施行する予定。
また同部会では、既存物質のリスク管理の妥当性を確認するためのリスク評価依頼の考え方をまとめた「リスクアセスメントポリシー」(リスク評価方針)に関する説明が行われた。
【田代 宏】