プロテクトコラーゲンの製法特許取得 新日本製薬のコラーゲンの浸透性とバリア機能を高める独自成分
新日本製薬㈱(福岡市中央区、後藤孝洋社長)は21日、コラーゲンの浸透性とバリア機能を高める独自成分「プロテクトコラーゲン」の製造に関する特許を取得したと発表した(登録番号:特許第7466852号)。
同社は、肌の大部分を占めるコラーゲンがアンチエイジングにおいて重要と考えている。一般的に水溶性成分のコラーゲンは、肌に浸透しにくく機能性を充分に発揮できていないと言われている。そこで同社は、水と油の両方をなじませる性質(両親媒性)を持つリン脂質に着目。リン脂質とコラーゲンを組み合わせることにより、浸透性を高められるのではないかと考え、同研究に取り組んだ。
研究により、水溶性のコラーゲンを、細胞膜の構成成分であるリン脂質と組み合わせることで浸透性を高められる「プロテクトコラーゲン」を独自開発した。コラーゲンとリン脂質を組み合わせると、コラーゲンがより小さく均一になり、肌のすみずみまで行き渡る。また、バリア機能を向上させることを確認しているという。
同社は、美と健康の領域で「新しい」価値を消費者に届けるため、スマート“ライフ”サイエンスという研究方針を掲げている。特にコラーゲンと薬用植物「ムラサキ」の研究に注力し、コラーゲンに関する特許を4つ、ムラサキの栽培に関する特許を1つ、紫根に関する特許を1つ取得している。
今後も、美と健康の領域で、消費者の悩みを解決するため、大学やパートナー企業と共に新素材の研究を推進するとしている。
(冒頭の写真:同社リリースより)